「どんなに上手にかくれても、黄色いあんよが見えてるよ♪」
お子さんと一緒に、こんな風に歌いながら遊んだ経験はありませんか?
童謡「かわいいかくれんぼ」は、その愛らしい歌詞と親しみやすいメロディで、世代を超えて多くの家庭や保育の現場で歌い継がれてきました。実はこの歌、保育士試験の課題曲としても度々選ばれるほど、子どもの発達において重要な要素がたくさん詰まっているのです。
「うちの子、楽しそうに歌っているけど、ただの遊び歌だよね?」
「音楽の才能なんて、うちの子にはあんまり関係ないかも…」
もしあなたが少しでもそう感じているなら、ぜひこのまま読み進めてみてください。
この「かわいいかくれんぼ」には、お子さんの「聴く力」、つまり音感を遊びながら自然に、そして効果的に育むためのヒミツが隠されています。
この記事では、おなじみの童謡「かわいいかくれんぼ」を題材に、前回ご紹介した「小鳥のうた」から一歩ステップアップして、親子のコミュニケーションを深めながら音楽の才能の芽をグングン伸ばす方法をご紹介します!
▼前回ご紹介した「小鳥のうた」はこちら▼
童謡「小鳥のうた」でリズムと音感を育む方法
- 保育士試験の課題曲にも選ばれる音楽で親子で楽しく音楽の基礎を学ぶ
---
Ratatone®も、小学生のお子様へのプレゼント、小学校入学前(3歳から5歳)のプレゼント用に購入されています。
お子様の興味の幅を拡げたい、楽しく音楽に触れてほしいという方に最適です!
▼Ratatone®公式サイト▼
楽器に触れる前に音や音楽に触れる。
感受性を刺激する幼少期のお子様のプレゼントとして最適な知育楽器Ratatone®の購入ページはこちら
---
胸がキュン!とする「かわいいかくれんぼ」
1951年(昭和26年)に発表された「かわいいかくれんぼ」。作詞は「ちいさい秋みつけた」や「うれしいひなまつり」で知られる詩人のサトウハチローさん、作曲は「めだかの学校」を手掛けた中田喜直さんという、日本の童謡界を代表する二人によって生み出されました。
この歌が描くのは、ひよこや子犬、すずめといった子どもたちにとって身近で愛らしい動物たちのかくれんぼ。でも、「じょうずにかくれても」しっぽが見えていたり、あたまが見えていたり、隠れているつもりでも体のどこかが見えてしまっているという、幼児期特有の微笑ましい姿そのものが描かれています。
自分の顔を手で隠して、「どーこだ?」と言ってる子どもの姿には胸がキュンッ!🫰としますよね!
この「隠れる」「見つかる」という遊びのプロセスは、子どもにとって「自分はここにいるよ」という存在の確認であり、見つけてもらうことで得られる安心感は、親子の信頼関係を再認識する大切なコミュニケーションです。この普遍的なテーマが、子どもたちの心を強く惹きつけ、深い共感を呼ぶのです。
そして音楽的にも、「小鳥のうた」から一歩進んで、子どもの音感をさらに育むための仕掛けが満載なのです。
「小鳥のうた」からステップアップ!楽曲の音楽的特徴
「かわいいかくれんぼ」は、以前ご紹介した「小鳥のうた」と同じく、子どもが音感を育むための様々な工夫が凝らされています。
無理なく歌える限定された音域(ペンタトニック)
「ことりのうた」と同様に、この曲も主に5つの音(ド・レ・ファ・ソ・ラ)で作られています。前回もお伝えしたように、こちらも音楽的な専門用語で言えば「ペンタトニック・スケール」と呼ばれる音階が用いられています。子どもが音の高低を認識しやすく、無理なく歌える音階です。音感を養う最初のステップとして、非常に良い題材です。
しかも、このペンタトニック・スケールという音階は、どこか日本的で懐かしいメロディになるのが特徴的。(例えば、ピアノの黒鍵だけを弾いてみてください。日本昔ばなし的な雰囲気に聞こえます!)
【大人も納得!Ratatone®で音楽を学べるブログはこちらから!!】
▼Ratatone®で学ぶ音楽▼
ラタトーン ラボ Vol.02 スケールのはなし - 「っぽい音楽」のフシギ
心が弾む「タッカのリズム」
「ひよこがね」「おにわでぴょこぴょこ」の部分を口ずさんでみてください。「タッカ、タッカ」という弾むようなリズムが感じられるはずです。これも「ことりのうた」と同じリズムで、この心地よいリズムの反復が、子どもたちの体を自然に揺らし、音楽の楽しさを直感的に体感させてくれます。
▼Ratatone®で学ぶ音楽▼
ラタトーン ラボ Vol.05 リズム - 童謡で体感する拍と拍子
音程ジャンプに挑戦!「三度」と「四度」の跳躍
ここが「ことりのうた」からレベルアップする重要なポイントです。「ことりのうた」が比較的滑らかなメロディラインだったのに対し、「かわいいかくれんぼ」には音の跳躍(ジャンプ)が多く含まれています。
例えば、
「ひよこがね」の部分は「ド↗︎ファ」という四度の跳躍。
「おにわでぴょこぴょこ」の部分は「ラ↗︎ド」という三度の跳躍。
このような音のジャンプは、前後の音の距離感を正確に捉える能力、つまり音感を鍛えるのに非常に効果的です。少しだけ難易度が上がることで、子どもの「聴く力」への良い刺激となり、音楽的な表現の幅を広げるきっかけになります。
▼Ratatone®公式サイト▼
幼児期の音感はどう鍛える?音感 鍛え方 幼児向けのヒントを知りたい方はこちら。
「絶対音感」より大切な「相対音感」を育てよう
「音感」というと、特定の音を聴き分ける「絶対音感」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、音楽を心から楽しむために本当に大切なのは、前後の音の関係性を捉える「相対音感」です。
メロディの流れを感じたり、ハーモニーの美しさに感動したり、誰かと一緒に歌ったり演奏したりする上で欠かせないこの能力は、特別な訓練をしなくても、音楽に親しむ中で誰でも育てることができます。
大切なのは、音を「ドレミ」という記号として捉えることだけではありません。
音楽の中の音の高さの違いに気づいたり、「このリズム、面白いね!」と発見したり。そんな風に、音楽の構造や仕組みに興味を持つことこそが、音感を育む上で非常に重要なのです。
「このメロディは元気が出るね」「この響きは優しい感じがするね」「飛び跳ねるような感じがするよ」といったように、音楽が持つ感情やストーリーを感じ取る力。それこそが、人生を豊かにする本当の音楽の力だと考えています。
誤解されがちな相対音感。でもそれは、音楽を深く楽しむ力でもあります。詳しくはこちらのブログ記事で解説しています。
---
▼Ratatone®公式サイト▼
絶対音感にこだわらなくていい。音楽を楽しむための音感トレーニング方法をお伝えします。
【絶対音感がなくても音楽は楽しめる!】
「プロの音楽家や歌手は、皆が絶対音感を持っている」と思い込んでいませんか?実は、私自身もかつてはそう信じていました。しかし調べていくうちに、音楽の才能と絶対音感はイコールではないという事実を知ることになります。
音楽を楽しむ上で本当に大切なのは、「相対音感」という能力。
絶対音感は幼少期に限られることが多いですが、相対音感は大人になってからでも十分に育てることができます。
「絶対音感がないから音楽を諦めた」という方こそ、相対音感に目を向けてみてください。音を聴く力を育てることで、音楽はもっと身近で楽しいものになります。ラタトーンが、あなたの音楽ライフを楽しくサポートします!
---
実践!Ratatone®で「かわいいかくれんぼ」の音程ジャンプを体感しよう!
それでは、私たちが開発した知育楽器「Ratatone®」を使って、「かわいいかくれんぼ」で音感を育む遊び方を実践してみましょう!
Ratatone®は、専用楽譜「Ratanotes」にタッチするだけで、誰でも直感的に音楽を奏でられる不思議な楽器です。「楽譜が読めない」「楽器は難しい」そんな音楽の壁を取り払い、遊びの中から音楽の楽しさを発見できます。
▼Ratatone®公式サイト▼
自宅で音感トレーニングができるって本当?ラタトーンなら遊び感覚で続けられます。
【目標】
タッカのリズムを捉えながら、音の跳躍を意識して演奏できるようになる。
【準備するもの】
- Ratatone®本体
- Ratanotes「かわいいかくれんぼ」
【さあ、はじめましょう!】
【ステップ1】手拍子で「タッカのリズム」を捉えよう!
まずは「いち・に・さん・し!」と声に出しながら、一定のリズムで手拍子をしてみましょう。これが音楽の骨格となる「拍」です。
次に、「タッカ」のリズムを手拍子で表現します。「タッ」の時は強く、「カ」の時は弱く叩くのがポイントです。「お父さん(お母さん)のマネしてみてね!」と誘いながら、親子でリズム遊びを楽しみましょう。
【ステップ2】休符も意識しよう!
ステップ1で「タッカ」のリズムが意識できたら、次は休符を意識します。
休符とは、「音が休憩する場所」。ラタノーツではグレーで表示されている部分です。
休符では音は鳴らしませんが、「リズム」はそのまま継続します。
休符の時は手拍子せずに心の中で「ウンッ」「パ」と歌いましょう。
【ステップ3】Ratatone®で演奏してみよう!
次に、Ratanotes「かわいいかくれんぼ」の音符をタッチして、メロディを演奏してみましょう。最初はゆっくりで大丈夫。自分の手で、あの可愛らしいメロディが生まれる楽しさを味わってください。
【ステップ4】音のジャンプ!「ド ↗︎ ファ」の跳躍を感じよう!
いよいよ本日のメインテーマ、音の跳躍を体感します!
Ratanotesの「ひよこがね」の「ひよこが」を鳴らしてみましょう。音の高さが「ド」から「ファ」へとぐっとジャンプするのが分かりますか?この音の距離感を、耳でしっかりと感じることが大切です。「ジャンプするみたいだね!」などと声をかけながら、親子で音の動きを楽しみましょう。
【応用】「ドレミ」で歌って音感を定着させよう!
最後に応用編として、Ratatone®で一音ずつ鳴らしながら、その音を「ドレミ」で歌ってみましょう。特にステップ4で練習した跳躍部分を重点的に。「ド(ひ)→ファ(よ)」のように、音を「聴いて」、その音程を「歌う」。このシンプルな繰り返しが、頭の中の音のイメージと実際の音を結びつけ、音感を効果的に鍛える非常に良いトレーニングになります。
▼Ratatone®公式サイト▼
音感を鍛える子ども向けの楽しい方法を試してみたい方はぜひこちらへ。
▼Ratatone®公式サイト▼
音感トレーニングの効果を引き出すには継続がカギ。ラタトーンなら楽しく続けられる仕掛けがいっぱい!
「明日があるさ」の心で!音楽は親子の時間を豊かにする
「かわいいかくれんぼ」は、「ことりのうた」に比べて少しだけ音楽的な難易度が上がります。もしかしたら、お子さんは最初、音の跳躍がうまくできないかもしれません。でも、それでいいのです。大切なのは、うまくできることよりも、音楽に合わせて体を動かしたり、親子で笑い合ったりする時間そのものです。
「明日があるさ」の気持ちで、焦らず、お子さんのペースで楽しんでみてください。
童謡は、子どもが歌いやすいように作られていると同時に、子どもの発達段階に合わせて少しずつ挑戦できる要素が巧みに盛り込まれています。今回取り上げた「かわいいかくれんぼ」のような身近な歌が、実は素晴らしい音楽教材になるのです。
音楽の才能は、決して一部の特別な子どもだけが持つものではありません。「この歌、好き!」「なんだか踊りたくなっちゃう!」そんな風に、お子さんが音楽に心を動かされる瞬間、その隣で一緒に楽しみ、共感してあげること。その温かい時間が、お子さんの心に音楽の種をまき、豊かな感性を育む何よりの栄養になります。
▼Ratatone®公式サイト▼
子どもの音感を育てたい。でも何から始めれば?ラタトーンなら無理なくスタートできます。
夢中で遊んだその経験が、子どもの「聴く力」や「表現する力」を育む糧となるのです。
さいごに
私たちはRatatone®の新たな形として、音で遊ぶカードゲームをリリースしました!
音楽に触れ合う前の「音を注意深く聴く」体験にフォーカスした、全く新しいオリジナルカードゲームをクラウドファンディンMakuakeにて絶賛公開中です!
「音のカードゲーム」は、視覚情報に頼らず、聴覚に全集中して遊びます。ゲームに夢中になるうちに、自然と音の違いを聴き分ける力、つまり「聴く力」が育まれる。そんな新しい音楽体験を目指しています。
▼「音」を楽しむカードゲーム『ききみみパーティー』▼
Makuakeにてプロジェクトスタート!最大27%OFFの超早割も(数量限定)
https://www.makuake.com/project/kikimimiparty/
「神経衰弱」や「カルタ」、「ババ抜き」、「花札」など、なじみのあるゲームに「音」の要素を加えて、新しい遊び方にしました。
特別なルールを覚える必要はなく、誰でもすぐに楽しめます。みんなが知っているゲームを少し工夫することで、気軽に音に集中して遊ぶことができます。
さらに、いろいろなゲームを通して音を聴き続けるうちに、自然と音の楽しさや音に対する興味が深まっていきます。
▼「音」のカードゲーム体験会の報告はこちら▼
【2025年7月活動報告】子どもも大人も聴覚に全集中!親子で楽しめる「音のカードゲーム」体験会&撮影会 in 静岡
---
【あなたの場所へ!Ratatone®が出張音楽ワークショップ!!】
「音楽ってそういうことだったのか!」を体験してみませんか?
Ratatone®が、これまで開発した音楽が楽しくなる多種多様なコンテンツをアレンジ。
音のクイズや音の迷路、音のカードゲームを携えて、大人から子どもまで、音楽が楽しくなるワークショップを企画いたします。
音の授業、音感習得トレーニング、音楽を使ったクリエイティブトレーニングや発想トレーニング、グループワークなど、ご興味がある会社様、個人様がいらっしゃいましたら、お気軽にTJへご連絡ください!
▼Ratatone®公式サイト▼創造力を育むラタトーン
パズルのような知育おもちゃや、絵本とは異なった考え方から生まれた聴覚から創造力を育む知育楽器Ratatone®
---
【大人も納得!Ratatone®で音楽を学べるブログはこちらから!!】
▼Ratatone®で学ぶ音楽▼
ラタトーン ラボ Vol.01 調の不思議
ラタトーン ラボ Vol.02 スケールのはなし - 「っぽい音楽」のフシギ
ラタトーン ラボ Vol.03 コード(和音)って何?
ラタトーン ラボ Vol.04ミニマルな世界に刺激を生む「F」コード
ラタトーン ラボ Vol.05 リズム - 童謡で体感する拍と拍子
ラタトーン ラボ Vol.06 音名・階名のコト
ラタトーン ラボ Vol.07 魔法のコード(和音)