「絶対音感」は才能?ドレミの前に育みたい「音を見つける」おうち遊び - 音への気づきを育む音の探検

「絶対音感」は才能?ドレミの前に育みたい「音を見つける」おうち遊び - 音への気づきを育む音の探検

「最近、うちの子って音への気づきがすごくて…」
「テレビから流れるCMのメロディを、一回聞くだけで正確に口ずさんでいるんだけど、もしかして才能があるのかな?」

こんなふうに、お子さんのふとした行動に驚いたことはありませんか?

リビングでテレビを見ながらフロアに座る4歳の女の子(テレビに合わせて楽しそうにハミングしている)。隣のソファで座りながら子供の姿を見る母親は子供の姿に何かの気づきを感じている。

我が子のふとした成長や鋭い反応を目にすると、ワクワクする一方で、

「この子の才能を伸ばしてあげるために、親として何かしてあげられるのかな?」
「音感のトレーニングって早くから始めたほうがいいの?」

と、少し焦ってしまうママも多いかもしれません。

でも、大丈夫ですよ。

今日は難しい専門的な勉強や訓練のお話は一切しません。 日常の中で親子でただ「音」と仲良くなり、今日から一緒に笑顔で楽しめるヒントをゆったり探していきましょう。

そもそも絶対音感ってどんなチカラ?

【この章のまとめ】
絶対音感とは、基準となる音なしで聴いた音の音名を当てる力です。ですが、音感の良さはドレミを当てることだけではありません。

まずは、よく耳にする「絶対音感」という言葉について、少しだけ紐解いてみましょう。
なんだか難しそうな言葉ですが、わかりやすく言うと

「耳にした音がどの音かを、基準になる音なしに一発で当てられる力」

のことです。

たとえば、こんなイメージです。

  • キーボードやピアノをポンと叩いた音を聞いて「あ、いまのはド!」と言える。
  • おうちの玄関のインターホンの音を聞いて「ミとドの音だね!」と当ててしまう。
4歳の女の子が家の中で自宅インターフォンの音が鳴るのを聴く。そして、音を言い当てる姿

まるで、頭の中に小さなチューナーや音の辞書が入っているみたいですよね。日常のあらゆる効果音や生活音が、メロディやドレミの言葉として聴こえてくる感覚です。これって、とっても不思議でまるで魔法のようなステキな力だと思いませんか?

他の音の感じ方とどう違うの?

「じゃあ、ドレミが当てられないと音感が良くないの?」というと、決してそんなことはありません。 音を楽しむ力には、いろいろなカタチがあります。

たとえば、ひとつの音を単体で当てるのではなく、「前の音より少し高くなったな」「となりの音へジャンプしたな」と音同士の繋がりを感じ取ったり、曲全体の悲しい感じ・楽しい感じといった雰囲気を味わったりするのも、素晴らしい音の感性です。

ピアノの鍵盤の場所を言い当てることだけが、音楽の楽しさではありません。 全体のメロディに乗って楽しそうに踊ったり、曲の波を感じて一緒に歌ったりする力も、同じくらい価値のある大切な音楽の才能なのです。

やっぱり珍しい才能なの?

たしかに、出会った音をすべてドレミの価値観で正確に捉える力は、とても珍しい特別な才能の一つです。 生まれ持った感覚や、幼少期の過ごし方など、さまざまな要素が重なって育まれると言われています。

けれど、「うちの子にはそれがないからダメなんだ」なんて落ち込む必要はまったくありません。 珍しい力だからこそ「すごいね!」と目に行きやすいだけであって、音の感じ方は一人ひとり違って当たり前なのです。

なぜ子どもの音への気づきはこんなに鋭いの?

「教えてもいないのに、どうしてこんな小さな音やメロディに気づくんだろう?」と不思議に思ったことはありませんか? 実は、小さな子どもたちが持っているのは、単にドレミを覚える力ではなく「音を見つける力」なのです。

文部科学省の幼児期の教育・発達に関する資料等でも示されている通り、乳幼児期は五感(とりわけ聴覚など)を通じて周囲の世界を探索し、急速に感覚機能や感覚記憶を発達させる重要な時期とされています。

大人になると、街の雑音や機械の音を無意識に「聞き流す」ようになりますが、3歳前後のお子さんにとって、世界は「はじめて出会う未知の音」で溢れています。

風が木々を揺らすサワサワという音、お湯が沸くピピッという音、雨が窓を叩くパチパチという音。 子どもたちは、それらを特別な「発見」として全身のセンサーで受け止めています。

つまり、音感が良い・悪いという以前に、子どもはみんな生まれながらにして「音の探検家」なのです。 この「音を見つける好奇心」こそが、あらゆる感性を育む大切な土台になっています。

4歳の女の子と母親が公園を散歩中、風で木々が揺れる音に目を閉じながら耳を澄ましている。

おうちで今すぐできる「音の冒険」遊び

「特別な才能を伸ばすための英才教育や厳しい練習」は必要ありません。

親が教えて覚え込ませるのではなく、親子でワクワクしながら「音を探す」遊びを取り入れるだけで、子どもの耳と心はぐんぐん豊かになっていきます。

今日からご家庭で簡単に試せる、おすすめの「音の冒険」をいくつかご紹介しますね。

1. お風呂で「なんの音かな?」ゲーム
お風呂に入っているとき、シャワーの音、桶にお湯を汲んで床にバシャッとあける音、水滴がポチャンと落ちる音を聞かせてみましょう。 「今の音、なんの音に聴こえた?」「カエルさんの声かな?」とお互いに問いかけ合ってみてください。 高い音、低い音、長い音、短い音など、音の表情の違いを一緒に楽しむ素晴らしい遊びになります。

2. お散歩中の「音あつめ」
お散歩をしているときに、「あ!鳥さんの声が聴こえたよ」「あっちで大きなお車の音がするね」と、聞こえてきた音に一緒に耳を澄ませてみましょう。 「どこから聞こえてきたかな?」と音の場所を探したり、その音の真似っこをして声を出すだけでも、子どもにとっては大冒険です。

3. 童謡の「へんてこアレンジ」
いつも歌っている大好きな童謡を、あえて「すごくゆっくり」歌ってみたり、「小人さんの声(高い声)」や「怪獣さんの声(低い声)」で歌ってみたりします。 「あはは!ヘンテコな声!」と笑い合いながら、自然と声の高さやリズムの変化に気づくことができます。

大切なのは、「正解を答えること」ではありません。 ママと一緒に「本当だ!こんな音がしたね!」と顔を見合わせて共感し合う時間が、子どもの感性を一番伸びやかに育んでくれます。

【Ratatone®︎ワークショップ体験談】


私達Ratatone®︎のワークショップでは、親子で遊ぶ音探しゲームを実施しました。いつも聞き流している音も「音探し」ゲームになると、みんな真剣です。何度も何度も音を聞いて、「これは何の音かな?」と親子で楽しく会話しながらゲームを楽しんでいました。

「才能」は、ひとつだけじゃない

ここまで音の感じ方や遊びについてお話ししてきましたが、最後にもうひとつ、どうしてもお伝えしたい一番大切なメッセージがあります。

「絶対音感」は、たしかにとても素敵で、パッと目を引く素晴らしい才能のひとつです。 けれど、子どもの持つ才能や可能性は、決して「音感の有無」だけで測れるものではありません。

子どもの才能は、ひとつの箱に収まりきらないほど、たくさんのグラデーションでできています。

  • ピアノの鍵盤を叩く指先のしなやかさ
  • 好きな絵の具で用紙いっぱいに自由に色を描く想像力
  • ママが疲れているときに「はい」とお気に入りのおもちゃを差し出してくれる優しさ
  • 公園で小さなアリの行列をじーっと見つめ続ける探求心
  • 周りのみんなをパッと明るくする、とびきりの笑顔と楽しそうな笑い声

これらはすべて、目には見えなくても、お子さんの心の中にしっかり芽生えている愛おしい「才能の結晶」です。

音への感性も、そのたくさんある素敵な個性のうちの「ほんの小さないちピース」に過ぎません。 特定の能力があるかどうかだけに気を取られてしまうと、目の前にあるお子さんのもっともっとキラキラした別の輝きを見落としてしまうかもしれないのです。

ママとの笑顔が、最高の才能を育てる

親として「この子の可能性を最大限に伸ばしてあげたい」と願うのは、とても温かく自然な愛情です。 でも、「早く習い事をさせなきゃ」「この子の音感を試さなきゃ」と焦る必要は少しもありません。

子どもにとって一番の栄養は、正しいトレーニングを受けることではなく、「ママと一緒に音を楽しんで、笑い合った記憶」です。 「自分の発見した音に、大好きなママが共感してくれた!」という体験こそが、心を伸びやかに育て、自己肯定感を育みます。

どうか肩の力を抜いて、お子さんが何にワクワクし、どんな音に目を輝かせているのか、今日の小さな発見を一緒に楽しんであげてくださいね。

よくある質問

Q1. 絶対音感は大人になってからでも身につけられますか?

A. 絶対音感の習得は聴覚が急激に発達する幼少期(主に6歳頃まで)と言われています。ただし、前の音との高低差を感じ取る「相対音感」は大人になってからでも十分に鍛えることができます。

Q2. 子どもの音感を育てるために、特別な楽器を買う必要はありますか?

A. 音への好奇心や感性を育むだけであれば、お風呂の水音や鳥のさえずりなどの自然音でも十分楽しめます。もし「ドレミの音階」や「正確な音程」に親しませたい段階になれば、音程の正確な楽器や音が出るおもちゃを取り入れてみるのも選択肢のひとつです。

Q3. 毎日どれくらい音あつめ遊びをすれば効果的ですか?

A. 時間を決めて練習する必要はありません。「あ、いい音がしたね!」とお子さんと笑い合う数秒〜数分の積み重ねが、子どもの探求心を自然に育てていきます。

日常の「音の探検」をもっと身近に

こうした「親子で音を見つける喜び」を、毎日の暮らしの中で無理なく、もっと手軽に続けられるように工夫されて作られたのが楽器玩具「Ratatone®︎(ラタトーン)」です。

難しい練習や楽譜の読み方を覚えるためではなく、叩いたり振ったりするだけで「わあ!こんな音がした!」という感動を親子で共有できる仕組みが詰まっています。

ご家庭での「音の冒険」のきっかけとして、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

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