お子さんが音楽に合わせて楽しそうに体を揺らしたり、ふと歌を口ずさんだりする姿を見て、「うちの子、もしかして音楽の才能があるのかも?」「でも、何から始めたらいいんだろう…」
そんな風に感じたことはありませんか?
周りのお友達がピアノを習い始めたと聞いて、少し焦る気持ちも生まれるかもしれません。
でも、「音楽教室へ通っても長続きするかどうか分からない!?」という不安な気持ちもあります。
もし、あなたがそんな風に子どもの音楽教育について考え始めたなら、まずは親子で一緒に「犬のおまわりさん」を歌ってみることから始めてはいかがでしょうか。
多くの幼稚園や保育園で親しまれ、2006年には文化庁と日本PTA全国協議会が選定した「日本の歌百選」にも選ばれたこの歌。過去には「ののちゃん」が2歳5ヶ月の時に、愛らしく歌う動画がSNSで話題になったこともあり、今でも根強い人気のある楽曲です。
実はこの「犬のおまわりさん」、ただ楽しいだけの童謡ではないんです。子どもの「聴く力」、つまり音感を、遊びながら自然に育てるためのヒントがたくさん隠されています。
この記事では、おなじみの「犬のおまわりさん」を使って、親子で楽しく音感を育て、音楽の才能の芽を伸ばしていく方法をご紹介します!
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なぜ「犬のおまわりさん」が音感育成の第一歩に最適なの?
この歌は、迷子になって泣いている子猫ちゃんのために、犬のおまわりさんが「あなたのおうちはどこですか?」と優しく尋ねるものの、泣いてばかりで話が進まず困ってしまう、という可愛らしいストーリーが魅力的です。
しかし、音楽的に見ても、子どもが音を捉えやすい工夫が満載なのです。
特徴1:無理なく歌える「なめらかな音の階段」
歌い出しの最初は「まいごの まいごの」ですが、ここの音程は「ミドドド ミドドド」というように「ミ」から「ド」へ比較的狭い音程で始まります。(ここでは、音楽の初心者の方にも理解しやすいように原曲ではなくハ長調をベースに説明をしています。)
そして次に、「こねこちゃん」の部分では「ファファミミレ」と続きます。「ファミレ」という隣り合った音に進む「順次進行」によって穏やかに始まります。
これらは子どもにとって音程が捉えやすく、歌いやすいメロディラインで構成されています。
歌いやすいので、「自分でも歌える!」という自信にもつながりますし、音程も捉えやすく、音感を育むのにとても良い題材です。
そして、音楽が進むにつれて少しずつ音程が広くなります。
「あなたのおうちは」の部分では、「ファファミミレレララ」という風に「レ」から「ラ」へと一気にジャンプする「跳躍進行」が現れます。
この滑らかな音の動きからダイナミックな動きに変わる構成は、子どもを飽きさせず、自然と音程を捉える練習になっているのです。
特徴2:物語を表現する「リズムと音の長さ」
4/4拍子という安定した音楽の中で、音が一粒一粒リズミカルに動いていく様子が聴いて取れます。犬のおまわりさんがあたふたと困り果てる様子が、一つ一つの短い音で表現されています。
これらの音は、子どもたちの注意を自然と引きつけ、「なんだか楽しそう!」と体を動かしたくなります。物語の情景と音楽がリンクしているため、子どもはイメージを膨らませながら音楽に没頭できるのです。
このように、子どもが直感的に「楽しい!」と感じる音楽には、音感を刺激する要素が意図せずとも盛り込まれています。
「絶対音感」より大切なもの?家庭で育てる「相対音感」
「音感」と聞くと、「絶対音感」を思い浮かべる方も多いかもしれません。絶対音感とは、ある音を聴いただけで「ド」や「ソ」のように音名(音の名前)で言い当てられる能力のことです。
確かに素晴らしい能力ですが、これは早期の専門的な訓練が必要な場合が多く、誰もが身につけられるものではありません。ほとんど特殊能力に近いです。しかも、「不完全」な絶対音感が身についてしまうと、本来の音楽の楽しみ方が阻害されてしまうことになりかねません。
音楽を楽しむ上で、そして多くの音楽家が大切にしているのは、実は「相対音感」の方だと言われています。
相対音感とは、基準となる音からの相対的な距離で、次の音の高さを判断する能力のことを指します。「ド」の音が分かれば、そこから「ソ」の音を正しくイメージして歌える、といった力です。メロディーを覚えたり、ハーモニーの美しさを感じたり、合奏したりする上で不可欠なこの能力は、家庭でのトレーニングで十分に育てることができます。
大切なのは、早期の特別な訓練ではなく、どの年齢になっても「音の違いを楽しむこと」。その最高の教材が、身近な童謡なのです。
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絶対音感にこだわらなくていい。音楽を楽しむための音感トレーニング方法をお伝えします。
【絶対音感がなくても音楽は楽しめる!】
「プロの音楽家や歌手は、皆が絶対音感を持っている」と思い込んでいませんか?実は、私自身もかつてはそう信じていました。しかし調べていくうちに、音楽の才能と絶対音感はイコールではないという事実を知ることになります。
音楽を楽しむ上で本当に大切なのは、「相対音感」という能力。
絶対音感は幼少期に限られることが多いですが、相対音感は大人になってからでも十分に育てることができます。
「絶対音感がないから音楽を諦めた」という方こそ、相対音感に目を向けてみてください。音を聴く力を育てることで、音楽はもっと身近で楽しいものになります。ラタトーンが、あなたの音楽ライフを楽しくサポートします!
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実践!Ratatone®で「犬のおまわりさん」を”遊び”つくそう!
ではここからは、私たちが「音楽の新しい楽しみ方」を追求して開発した知育楽器「Ratatone®」を使って、実際に「犬のおまわりさん」の楽曲で音感を鍛える遊び方を実践していきたいと思います。
Ratatone®は、専用楽譜「Ratanotes」にタッチするだけで直感的に音を鳴らせる不思議な楽器。「楽譜が読めない」「楽器は難しい」そんなこれまでの音楽の壁を取り払い、誰もが遊び感覚で音楽を始められます。
早速、Ratatone®を使って「犬のおまわりさん」で音感を育てる遊び方をStep by Stepでやっていきましょう!
【目標】
Ratatone®の音に合わせて「ドレミ」で歌えるようになることが目標です。
ですが、そこまで肩に力を入れる必要はありません。最初は楽しく音に合わせて歌うことを目指しましょう。気軽に楽しく実践してもらえればOKです!
【準備するもの】
- Ratatone®本体
- Ratanotes「犬のおまわりさん」
では、はじめていきましょう!
【ステップ1】リズムを感じよう!
まずは歌いながら、手拍子で「イチ・二ー・サン・シ!」とリズムを感じましょう。
「ニャンニャンニャニャーン」の部分だけ強く叩いてみるなど、強弱をつけるとさらに楽しくなります。「お母さん(お父さん)のマネしてみてね!」と声をかけながら、足踏みをしたり、体を揺らしたり、音楽を全身で感じることが、音感の最も大切な土台になります。
【ステップ2】Ratatone®で演奏してみよう!
次に、Ratanotes「犬のおまわりさん」をタッチして、メロディーを演奏してみましょう。
文字が読めない小さなお子様の場合には、親御様が「この音は『ミ』の音だね」と、Ratanotesの音を見ながら声に出してサポートしていただくことで、音の理解を促し、より歌が歌いやすくなります。
お子様自身で「音にタッチする」というアクションとタッチした音が鳴る「即時フィードバック」の体験は、子どもの集中力と「もっとやりたい!」という主体性をぐんぐん引き出します。
【ステップ3】音の長さを意識して、表現力をプラス!
短い音、少し長い音。音の長さを意識しながらRatatone®で演奏できると、楽曲の表現がぐっと豊かになります。「ここはワンちゃんが困っているところだから、困っている感じでゆっくり弾いてみようか」など、物語と関連付けながら進めると、子どもはより深く音楽を理解していきます。
【ステップ4】最高のトレーニング!「ドレミ」で歌ってみよう!
最後の仕上げです!
Ratatone®で一音ずつ音を鳴らしながら、一緒に歌ってみよう」と促します。音の流れに耳を傾けながら「ドレミ」で歌う練習をしてみましょう。音を聴いて、聴こえた音を声に出して歌うことで、音と音の名前を結びつけながら遊ぶのがポイントです。これが音感を育てるための、遊びを取り入れたトレーニングになります。
【応用編】拍感を捉えて、リズムを感じよう!
慣れてきたら、小節の最初の音(1拍目)を少しだけ強くタッチしてみましょう。これにより、音楽の基本的なリズムの単位である「拍」を自然に感じられるようになり、よりリズミカルに音楽を捉えられるようになります。
今回ご紹介した「犬のおまわりさん」は、Ratatone公式サイトからお買い求めいただけます。
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同じメロディの繰り返しで歌いやすい「明日があるさ」は、こちらからお求めいただけます。
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・明日があるさ を購入する
親子で「遊び」が「学び」に変わる瞬間を
音楽の才能は、決して特別なものではありません。
何より大切なのは、「音楽って楽しい!」「音がつながるって面白い!」と感じる心です。
「犬のおまわりさん」のような身近な曲を、Ratatone®のような遊び道具を使って親子で楽しむ。その「遊び」の積み重ねこそが、子どもの「聴く力」として音感を自然に、そして豊かに育んでいきます。
私たちは、Ratatoneというプロダクトを通じて、音楽がもっと身近で、誰もが楽しめるものになる未来を目指しています。
さあ、あなたも今日から、お子さんと一緒に「音の冒険」に出かけてみませんか?
さいごに
現在、私たちはRatatone®の新たな形として、音で遊ぶカードゲームを開発中です!
音楽に触れ合う前の「音を注意深く聴く」体験にフォーカスしたオリジナルカードゲームです。
「日頃、皆さんは、『音』を注意深く聴いていますか?」
「人は生活の中において、およそ80%が視覚に依存する」と言われています。
そして、聴覚は10%程度とも言われています。
(参考文献:https://d-b-s.co.jp/blogs/07/)
おそらく、多くの方は普段「聴覚」に意識を向けることは少ないのではないでしょうか。
私たちが、Ratatone®プロダクツを提供している中で、この「意外と音を聴けていない」という状況に出会うことが多々ありました。そこで、今回のクラウドファンディングでは、「音」を主役にしたカードゲームによって、遊びながら「音を注意深く聴く」行為に浸って欲しいと思っています。
より詳しい製品情報や、私たちが開発中の「音のカードゲーム」については、ぜひ公式サイトをご覧ください!
▼「音」のカードゲーム体験会の報告はこちら▼
【2025年7月活動報告】子どもも大人も聴覚に全集中!親子で楽しめる「音のカードゲーム」体験会&撮影会 in 静岡
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Makuake、CAMPFIRE、GREENFUNDING、Kibidangoなど、いろんなクラウドファンディングのプラットフォームを比較し、最適な発表のタイミングを探っています。詳細はブログとSNSでお知らせ予定です!
2025年8月18日よりMakuakeにて先行販売開始しました!
MakuakeプロジェクトページURL: https://www.makuake.com/project/kikimimiparty/
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【あなたの場所へ!Ratatone®が出張音楽ワークショップ!!】
「音楽ってそういうことだったのか!」を体験してみませんか?
Ratatone®が、これまで開発した音楽が楽しくなる多種多様なコンテンツをアレンジ。
音のクイズや音の迷路、音のカードゲームを携えて、大人から子どもまで、音楽が楽しくなるワークショップを企画いたします。
音の授業、音感習得トレーニング、音楽を使ったクリエイティブトレーニングや発想トレーニング、グループワークなど、ご興味がある会社様、個人様がいらっしゃいましたら、お気軽にTJへご連絡ください!
▼Ratatone®公式サイト▼ 創造力を育むラタトーン
パズルのような知育おもちゃや、絵本とは異なった考え方から生まれた聴覚から創造力を育む知育楽器Ratatone®
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【大人も納得!Ratatone®で音楽を学べるブログはこちらから!!】
▼Ratatone®で学ぶ音楽▼ラタトーン ラボ
Vol.01 調の不思議
▼Ratatone®で学ぶ音楽▼ラタトーン ラボ
Vol.02 スケールのはなし - 「っぽい音楽」のフシギ
▼Ratatone®で学ぶ音楽▼ラタトーン ラボ
Vol.03 コード(和音)って何?
▼Ratatone®で学ぶ音楽▼ラタトーン ラボ
Vol.04ミニマルな世界に刺激を生む「F」コード
▼Ratatone®で学ぶ音楽▼ラタトーン ラボ
Vol.05 リズム - 童謡で体感する拍と拍子
▼Ratatone®で学ぶ音楽▼ラタトーン ラボ
Vol.06 音名・階名のコト