こんにちは!Ratatone担当の西村です。今回は、梅雨入り前の時期にぴったりの童謡「てるてる坊主」を使った音感あそびをご紹介します。
この記事は、童謡「てるてる坊主」を RatatoneとRatanotes で楽しみながら、“聴く→声にする→指で確かめる” につなげる音感あそびのまとめです。
Ratatoneは、楽譜をタッチすると音が鳴るデジタル楽器。楽譜を選んで、好きな楽器の音色で演奏できるので、はじめてでも音で遊びやすいのが特長です。
「音感がある子は才能がある」「リズム感は生まれつきのセンス」と思われることもありますが、音の高低や流れに気づく力は、毎日の音あそびや親子のやりとりの中でも少しずつ育っていきます。相対音感は、才能だけで決まるものではなく、後天的に育てていくことができます。 童謡のように短く親しみやすい曲は、その最初の一歩にぴったりです。
とくに「てるてる坊主」は、願いの気持ちがまっすぐ伝わるので、歌う・聴く・まねるを無理なく繰り返しやすい一曲。小学生の音感トレーニングはもちろん、音に親しむ習慣をこれから始めたいご家庭にも取り入れやすい題材です。
また春の新生活は、入学祝いや進級祝いなどのプレゼントを考える方が多い時期でもあります。親子で楽しめる音の時間は、これからの毎日をやさしく彩る贈りものにもなります。音に親しむきっかけを届けたい方にも、「てるてる坊主」のような親しみやすい童謡あそびはおすすめです。
「あした天気にしておくれ♪」
雨の日が増えてくる時期になると、自然と口ずさみたくなるこの曲。願いの気持ちがそのまま歌になっているので、子どもにとっても意味がつかみやすく、短い時間の音感あそびにも取り入れやすい一曲です。
はじめての方は、まず Ratatone®公式サイト で「どんなふうに音で遊べるか」を軽く見てから入ると、この記事の内容もイメージしやすくなります。
“音感”の正体は、上手に歌うことではなく“聴く力”
音感というと、「生まれつきの才能」と思われがちですが、実際には、音の違いや流れに気づく“聴く力”として育っていく部分がたくさんあります。
童謡のように親しみやすい曲で、短く聴く・まねる・鳴らすをくり返すだけでも、耳の使い方は少しずつ育っていきます。
大切なのは、最初から上手に歌うことではありません。
「ちがいに気づくこと」「こう聴こえたと言葉にしてみること」。そんな入り方ができるのが、家庭での音感あそびのよさです。
「てるてる坊主」のように、気持ちが入りやすくて短く遊びやすい曲は、まさにその最初の一歩にぴったり。雨の季節のおうち時間にも、無理なく取り入れやすい一曲です。
「てるてる坊主」の背景を少しだけ(作詞・作曲と、曲の生まれ方)
「てるてる坊主」は、浅原鏡村作詩、中山晋平作曲の童謡として親しまれてきた一曲です。
この曲が長く親しまれてきた理由は、情景がすぐに浮かぶこと
「晴れてほしい」という願いがはっきりしているので、子どもも「明るい感じ」「しずかな感じ」「お願いしている感じ」など、音から受けた印象を言葉にしやすいんです。
・願いの気持ちがわかりやすく、歌詞と音のイメージがつながりやすい
・短いフレーズで区切って遊びやすい
・“晴れっぽい/くもりっぽい”など、音色やテンポの違いを感じるあそびに広げやすい
用意するもの(最小セット)
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Ratatone本体
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Ratanotes「季節のうた:てるてる坊主」
今回使うのは、Ratanotes「季節のうた:てるてる坊主」。
A4サイズ・1P(片面印刷)の楽譜で、気軽に取り入れやすい1枚です。
そして今回のポイントは、この紙面にはコードが入っていないこと。
なので今回は、コード名を覚える方向ではなく、メロディを聴く・まねる・鳴らす・音色を変えて感じるという流れに寄せて遊びを組み立てます。
まずは“今日の空”から:天気の気分を先に作ると、音がイメージしやすい
「てるてる坊主」のよさは、歌詞がそのまま気持ちの観察ゲームになること。
音感あそびは、音だけを切り取るよりも、「いまの空はどんな感じ?」「晴れてほしい気分ってどんな音?」と、体験とセットにしたほうが入りやすいです。
今日の空ミニゲーム(1〜3分でOK)
- 窓の外を見て、「明るい」「どんより」「風がつよそう」などを1つ言う
- そのあと「明日天気になってほしい?」を聞く
- その気分に合う音色を1つ選ぶ(あとで鳴らす用)
「正解の気分」を決めなくてOK。
“今日はしずかな空”“なんかふわっとしてる”でも十分です。
先にイメージがあるだけで、あとで鳴らした音に意味が生まれやすくなります。
自宅でできる音感あそび:5つのステップ
ステップ1:いきなり歌わない。「言葉×手拍子」で整える(30秒)
天気の曲は、気分でテンポが揺れやすいので、最初は“言うだけ”でOKです。
- 親が手拍子を一定にする
- 「てる・てる・ぼう・ず」を声に出して言う
- 余裕があれば、そのまま小さく歌う
手拍子に合わせて、最初の音をトントンと鳴らします。
まだ音の高低を全部追わなくていいので、入り口がとてもやさしいです。
ステップ2:まねっこ(エコー)で“耳→声”をつなぐ(1分)
音感の土台は、「聴いたものを似せて出す」経験です。
当てるより先に、まずは“まねる”をたくさん入れるのがおすすめです。
やり方(すぐできる)
- 親が短く歌う(例:「てるてるぼうず」だけ)
- 子どもが同じように返す
- できたら少し伸ばす
親が歌う代わりに、Ratatoneで短いフレーズを鳴らす → 子どもが声でまね。
親が歌に自信がなくても、音の見本を作りやすいのが強みです。
楽譜をタッチするだけで音を出せるので、はじめてでも取り組みやすくなります。
ステップ3:ドレミで歌ってみる(短くてもOK)
慣れてきたら、歌詞を少し外して、短い範囲だけ「ドレミ」で歌ってみます。
全部やらなくて大丈夫。冒頭だけでも十分です。
・1日目:歌詞で歌う
・2日目:冒頭だけドレミ
・3日目:冒頭ドレミ+歌詞で通す
歌う前に、該当フレーズを短く鳴らしてからドレミで歌うと、音程のイメージが取りやすくなります。
ステップ4:メロディを奏でよう(歌→演奏につなぐ)

ステップ1〜3でメロディを耳と声でつかんだら、今度はそれを演奏してみましょう。
Ratatoneでメロディをなぞると、「頭の中で聞こえていた音」が指先の動きとつながってきます。
やり方(最初は10秒でOK)
-
冒頭だけをタッチする
短く区切ると成功しやすいです。 -
歌いながらタッチする
歌と音がそろうと、耳の中のイメージがくっきりします。 -
タッチだけでやってみる(声→頭の中へ)
慣れてきたら声を小さくする/心の中で歌うのもおすすめです。
・テンポは遅くてOK
・途中で止まったら、最初の音に戻る
・うまくいかない日は、1フレーズだけに戻す
ステップ5:音色を変えて“空のちがい”を聴く

今回の主役はここです。
「てるてる坊主」は、同じメロディでも音色を変えるだけで空模様の感じが変わるのがとてもおもしろい曲です。
・明るい音色:晴れてほしい感じ
・やわらかい音色:お願いしている感じ
・不思議な音色:雨雲を見上げている感じ
遊びA:どの音が「晴れそう」?投票ゲーム
- 音色Aで冒頭を鳴らす
- 音色Bで同じところをもう一回
- 「晴れそうなのはどっち?」と聞く
「朝の空っぽいのはどっち?」
「雨がやみそうなのはどっち?」
「お願いしてる感じがするのはどっち?」
遊びB:1フレーズだけ音色チェンジ
全部変えなくても、1フレーズだけで十分です。
- 「てるてるぼうず」だけ音色A
- 「あしたてんきに」だけ音色B
- 最後だけ別の音色
短く変えると差がはっきりして、「ちがいがわかった」が起きやすくなります。
相対音感は、才能だけで決まるものではなく、後天的に育てていくことができます
音感という言葉から、「特別な才能がある子だけが伸びるもの」と感じる方もいらっしゃいます。ですが実際には、音の違いに気づくこと、聴いた音をまねしてみること、同じメロディをくり返し味わうことの積み重ねが、耳の土台を育てていきます。
とくに家庭で育ちやすいのは、音と音の関係を感じ取る相対音感です。絶対音感のような特別な能力だけを目指すのではなく、「前より高い」「ここは同じ感じがする」といった気づきを重ねることが、音楽を楽しむ力につながっていきます。
『てるてる坊主』のような童謡は、短いフレーズで区切って聴けるので、相対音感やリズム感を育てる入り口としてとても取り入れやすい題材です。
・「音感は才能なの?」と感じている方
・小学生の音感トレーニングを探している方
・中学生・高校生・15歳以上から音感トレーニングを始めたい方
なぜ「てるてる坊主」は気持ちが入りやすい?
「てるてる坊主」が音感あそびに向いているのは、願いの気持ちがまっすぐ歌に乗っているからです。
「晴れてほしい」「明日天気になってほしい」という気持ちは、子どもにもすぐ伝わります。だからこそ、ただ歌うだけでなく、
「どんなふうに聴こえた?」
「お願いしている感じがした?」
と声をかけるだけでも、音の印象を言葉にしやすい曲なんです。
また、ことばのくり返しや、ゆっくり気持ちを乗せやすい流れがあるので、音色を変えたときの違いも感じ取りやすいのが魅力です。
・明るくお願いしている感じ
・しずかに空を見上げている感じ
・本当に晴れてほしい感じ
そんなふうに、同じメロディの中にいくつもの聴き方が生まれると、耳の使い方がぐっと豊かになります。
聴きどころは「終わり方」「重さ」「速さ」
今回の紙面では、メロディの終わり方や、音色・テンポの違いを聴いてみるのがおすすめです。
・終わった感じがする
・まだ続きそうな感じがする
・軽い感じ/重い感じ
・おねがいしてる感じ/元気に晴れてほしい感じ
当てるより「気づく」が先
ここで大事なのは、正解を当てることではありません。
「こっちはしずか」「こっちは晴れっぽい」と言えたら、それがもう耳が動いているサインです。
・「いまの、お願いしてる感じした?」
・「こっちは朝っぽい?夕方っぽい?」
・「どっちが晴れてくれそう?」
梅雨入り前にぴったり!“空もようランキング”あそび(5分)
音色を変えられると、遊びが一気に広がります。
家族でやるなら、ランキング形式にすると盛り上がりやすいです。
空もようTOP3を決めよう
- 候補の音色を3〜5個決める
- 同じフレーズを、音色だけ変えて鳴らす
- 「晴れそう」「くもりっぽい」「やさしいお願い」に分ける
理由をうまく言えなくてもOK。
「なんかこれが好き」
「こっちの方が晴れる感じ」
それだけで十分、耳の使い方としては大成功です。
おすすめ:天気ききわけゲームで“聴く力”をゲーム化
「てるてる坊主」で
①合わせる(テンポ)
②まねる(耳→声)
③気づく(音色の違い)
ができてきたら、次はゲームにして伸ばすのもおすすめです。
やり方は簡単です
- 親が2種類の音色で同じフレーズを鳴らす
- 子どもが「晴れ」「くもり」「お願い」のどれかで答える
- 慣れたら、子どもが出題側になる
「音の高さを聴く」だけでなく、
「音の雰囲気を聴く」ことができるようになると、音楽あそびがぐっと深くなります。
よくあるつまずきQ&A(梅雨どきあるある)
Q. 親が歌うのが苦手です
大丈夫です。親が歌う代わりに、Ratatoneで音を鳴らして“音の見本”を作れます。
上手さよりも、「一緒に聴いて、一緒に感じること」が大事です。
Q. 子どもがすぐ飽きます
ステップ1の「言うだけ」に戻してOKです。
さらに短くして、音色チェンジだけでも成立します。
雨の日は集中が波打ちやすいので、「短く終われる形」がいちばん続きます。
Q. 正解を教えたほうがいいですか?
当てるより「気づく」が先です。
“こっちが晴れっぽい”
“こっちは静か”
そんな言葉が出たら、それが成果です。
今日からできる「1分ルーティン」
- 30秒:手拍子+「てるてるぼうず」を言う/歌う
- 30秒:音色を1つ選んで、冒頭フレーズだけ鳴らす
忙しい日ほど、短く終われる形が強いです。
まずは「音を出して、ちがいに気づく」を1日1回。
そうした小さな積み重ねが、「才能があるかどうか」ではなく、音を楽しめる耳をゆっくり育ててくれます。
春の新生活は、音のある習慣を始めるのにもぴったりの季節です。入学祝いや進級祝いとして、ただ物を贈るのではなく、親子で一緒に楽しめる時間を届けるという選び方もすてきです。RatatoneやRatanotesは、「これからの毎日が少し楽しみになるプレゼント」としても取り入れやすいアイテムです。
