【この記事のまとめ】
子どもが変な音を出して笑うのは、音の感触を楽しむ「探検」や、普通の音を知った上で「あえて崩すスリル」を楽しんでいる、とても知的なプレイだからです。
「あー!違う違う!そうじゃないでしょ!」
リビングに響き渡る、耳をつんざくような「ビャー!」「ガガガッ!」という怪しげな音。
綺麗なメロディを弾いてほしくて鍵盤や楽器を渡したのに、お子さんはあえて鍵盤を肘で叩きつけたり、へんてこな音を連打してはゲラゲラと大爆笑している……。

そんな姿を見て、思わずため息をついていませんか?
「もっと正しく使ってほしいのに」
「きれいな曲を弾いてほしいのに」
「もしかして、うちの子って音楽のセンスがないのかな……?」
でも、安心してください。
実は、子どもが「変な音」を出して大爆笑しているその瞬間こそ、子どもの脳の中で爆発的な創造性が芽生えている証拠なのです。
子どもにとって、変な音を鳴らすのは「いたずら」でも「悪ふざけ」でもありません。
それは、自分自身のあたまを使って世界を面白く変えようとしている、最高に知的なプレイなのです。
今回は、なぜ子どもが「変な音」にこれほどまでに夢中になり、大爆笑するのか?
その裏側に隠された3つの創造性のひみつと、親御さんが今日からご家庭で試せる「音のユーモアの受け止め方」をたっぷりとお伝えします。
今日から「違う!」と叱るのをやめて、我が子の隠れた才能にワクワクできるようになりますよ!
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なぜ子どもは「きれいな音」より「変な音」が好きなの?
【この章のまとめ】
音の仕組みを探る「感覚的な探検」から、きれいな音という「お約束」をあえて崩すスリルまで、自分の手で新しい音を発明する面白さに夢中になっているからです。
せっかく買った楽器。最初は「ドレミファソ」と綺麗に鳴らしてほしいと願うのが親心ですよね。それなのに、なぜ子どもたちは決まって「へんてこな音」ばかり出したがるのでしょうか?
「うちの子、ちょっと変わっているのかな?」と思ってしまうかもしれません。
ですが、ここには子どもたちの心が大きく成長している、素敵な理由があるのです。
理由①:きれいな音という「お約束」を壊すスリルを楽しんでいるから
【この項のまとめ】
単に音の刺激を楽しむだけでなく、「正解の音」を理解した上であえてそれを裏切る「フリとオチ」を自分で作って楽しんでいます。
人はどんなときに「笑い(ユーモア)」を感じるでしょうか?
それは、「こうなるだろう」という予測が心地よく裏切られたときです。
お笑い芸人さんが「フリ」をつくって「オチ」で落とすのと同じ仕組みですね。
子どもは、大人が「これはね、こうやってきれいに鳴らすんだよ」と教えてくれた「普通の音(フリ)」を、すでにちゃんと理解しています。
理解した上で、あえてそれを崩す(オチをつける)という、高度な「脳内いたずら」を楽しんでいるのです。
もちろん、まだ幼いお子さんの場合は、単に「叩くと大きな音が出る!」「ブルブル震えて面白い!」という物理的な刺激(感覚遊び)を楽しんでいる段階のこともあります。そこから成長するにつれて、「綺麗に鳴るはずの音をあえて変な音にする」という予測を裏切るスリルへと変化していきます。
【音のユーモアの仕組み】
- フリ(大人の期待):「綺麗なドレミの音が鳴るはず」
- オチ(子どもの仕掛け):「あえて肘で叩いて『ビャー!』と鳴らす」
- 結果:「予測がガラリと崩れた!」= 大爆笑!
「ドレミって鳴ると思ったでしょ?……じゃーん!『ビャー!』でした!」
「ここを押すと静かな音が出るのかな?……ドカーン!『ガガガッ!』でした!」
これは、予測と結果のズレを楽しむ、とても知的な頭脳プレイです。
「変な音」を出して笑っているとき、お子さんの頭の中では「フリとオチ」を組み立てる高度な創造力がフル回転しています。
つまり、変な音を出して笑えるということは、「何が正しい音か」を分かった上で遊べているという、知性のあらわれなのです。

理由②:「正しい音」ではなく「自分だけの音」を発明しているから
【この項のまとめ】
楽譜通りの音は「誰かが作った音」。子どもが出した変な音は、自分で新しく見つけた「世界でひとつの音」だからです。
楽譜通りに弾いた音や、大人が「こう弾いてね」と教えた音。
それは言ってみれば、「誰かが作った音」です。
けれど、子どもが偶然見つけた音はどうでしょうか?
- 鍵盤の上に肘を乗せてみたら出た、重くてへんてこな音
- 楽器のフチを爪で引っかいたときに出た、「カリカリ」という怪しい音
- 2つのボタンを同時に、ありえない強さで押したときに出た「ズギャーン!」という音
これらはすべて、お子さんがこの世界で新しく見つけた「自分だけのオリジナルサウンド」なのです。
大人から見れば「間違った使い方」「汚い音」に見えるかもしれません。
しかし、子どもにとっては「自分が発見した未知の音」であり、まさに大発明の瞬間なのです。
子どもは音楽を「演奏」しようとしているのではありません。
音を使って「世界を探検(たんけん)」しているのです。
ここで「違う違う!そうじゃないでしょ!」と正してしまうのは、せっかく芽生えた小さな発明家の「実験精神」を途中で止めてしまうことになってしまいます。
「変な音」は、お子さんの好奇心が爆発した「発明の芽」そのものなのです。
理由③:「音」をコミュニケーションの道具(ジョーク)にしているから
【この項のまとめ】
変な音を出した後に親の顔を見るのは、「驚いた?」「面白いでしょ!」と音で語りかけている大切なサインです。
お子さんが変な音を出したあと、どんな行動をとるか思い出してみてください。
「ビャー!」と音を鳴らした直後、チラッとパパやママの顔を見ることがよくありませんか?
「ねえねえ、面白い音が出たよ!」
「びっくりした?」
「今の音、変だったでしょー!」
そう、子どもはお顔を見ながら、言葉の代わりに「音」で語りかけているのです。
大人だって、大好きな人を笑わせたくて冗談を言ったり、面白い写真を見せたりすることがありますよね。子どもにとっての「変な音」は、まさにそれと同じ。大好きな大人を笑わせるための「最高のジョーク」なのです。
言葉がまだ上手に話せない小さな子どもにとって、音は言葉を超えた大切なコミュニケーションツールです。
音を使って「パパやママと一緒に笑いたい」「驚かせたい」と思っているなんて、なんだかとっても愛おしく思えてきませんか?

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音楽は「間違えてはいけないもの」ではなく「自由なもの」
【この章のまとめ】
音楽の本質は正しさではなく楽しむこと。「どんな音を出しても大丈夫」という安心感が表現力を伸ばします。
私たちはつい、「音楽=正しく演奏するもの」と思い込んでしまいがちです。
- 楽譜通りに弾くのが正しい
- 綺麗な音を出すのが正しい
- 楽器は決まった持ち方をするのが正しい
もちろん、将来的に合奏をしたり曲を演奏したりするときには、そうしたルールも大切になってくるでしょう。
しかし、音楽(音を楽しむこと)の根っこにあるのは、もっと根本的な「音で遊ぶ楽しさ」です。
最初から「間違い」を気にしながら鳴らす音は、どこか縮こまってしまいます。
逆に、「どんな音を出してもいいんだ!」という安心感の中で出された音には、その子にしか出せない生き生きとしたエネルギーが宿ります。
プロの音楽家や表現者たちも、誰も聞いたことがない新しい表現を探すときは、あえて楽器を変な方法で叩いてみたり、新しい鳴らし方を実験したりします。
お子さんが「変な音」を出して笑っている姿は、まさに表現者としての第一歩を踏み出している瞬間なのです。
今日から家庭でできる!子どもの「音のユーモア」の受け止め方
【この章のまとめ】
「正す先生」になるのではなく、一緒に大爆笑したり、もっと変な音を返し返したりして「探検の相棒」になりましょう。
では、お子さんが目の前で「ビャー!」「ガガガッ!」と変な音を鳴らしてゲラゲラ笑い始めたら、親御さんはどう反応すればよいのでしょうか?
今日からご家庭ですぐに試せる、おすすめのコミュニケーションステップをご紹介します。
ステップ①:「違う!」を一旦ストップして、まずは一緒に大爆笑してみる
【この項のまとめ】
親が一緒に笑うことで「自分のジョークが伝わった!」という安心感と自己肯定感が育ちます。
お子さんが変な音を出したら、まずは言葉を飲み込んで、思いきり一緒に笑ってみてください。
「なにその音〜!」「びっくりしたー!」と反応してあげるだけで、お子さんは「自分のジョークが伝わった!」「パパ・ママに通じ合えた!」と最高の達成感と安心感を得ることができます。
自分の表現を受け止めてもらえたという感覚(自己肯定感)は、これからの表現力を育む大きな土台になります。

ステップ②:大人も思いきり「もっと変な音」を返してみる(音のオチをつける)
【この項のまとめ】
大人も変な音を返すことで、言葉を超えた親子だけの「音の対話(合奏)」が生まれます。
一緒に笑うのに慣れてきたら、次は一歩進んで、大人も楽器を手に取ってみましょう。
そして、お子さんに負けないくらいの「もっと変な音」を返してあげるのです。
- お子さん:「ビャー!(ドヤ顔)」
- ママ・パパ:「じゃあこれはどうだ!……ヌヒョー!(変な音)」
- お子さん:「ギャハハ!じゃあこれはー!……ズガガーン!」
これこそが、言葉を超えた「音のアンサンブル(合奏)」です!
綺麗なメロディを合わせることだけがアンサンブルではありません。
お互いの音を聴き合い、音で会話をし、冗談を言い合う。
これ以上ないほど贅沢で、クリエイティブな親子コミュニケーションの時間がそこに生まれます。
ステップ③:「どんな音が隠れているかな?」と一緒に探検してみる
【この項のまとめ】
「どうやってその音を出したの?」と質問することで、子どもの探検心と観察力がさらに高まります。
変な音が出たら、「どうやってその音出したの?」「他の場所を押したらどんな音がするかな?」と、探検の相棒として問いかけてみましょう。
「正しい弾き方を教える先生」になるのではなく、「一緒に面白がれる探検のパートナー」になること。
親御さんのその一言で、お子さんの「もっと試してみたい!」という好奇心のエンジンが勢いよく回り始めます。

【よくある質問】子どもの「音の実験」に関するFAQ
Q1:変な音ばかり出していて、将来ちゃんと楽器を弾けるようになりますか?
A:過度に心配する必要はありません。むしろ将来の表現力を育むきっかけになります。
幼少期に「音を鳴らすこと=楽しい」という体験を重ねることは、自発的に音楽に向き合う姿勢(内発的動機)を育むきっかけになります。将来本格的に楽器を習い始めた際も、「音が表現につながる楽しさ」を知っていることが、地道な練習を前向きに乗り越えるための大切な土台となります。
Q2:集合住宅なので近所迷惑が気になります。どう対応すべきですか?
A:時間帯のルールを決めたり、「静かな変な音」を探すゲームに変換しましょう。
「夜7時以降はお休みしようね」という時間帯の約束を設けるか、「今度はアリさんしか聞こえない『世界一小さな変な音』を出せる?」と提案するのがおすすめです。子どもは「音を小さくする」という制限自体も新しいゲーム(探検)として楽しみながらプレイできます。
Q3:何歳頃までこのような「音の実験(変な音出し)」は続きますか?
A:一般的には3歳〜6歳頃がピークですが、形を変えてずっと続きます。
幼児期に手や身体を使って音を探検した経験は、感覚や探究心を育む大切なプロセスです。成長するにつれて、この探求心は「楽器演奏」「曲のアレンジ」「作詞作曲」など、多様で高度なクリエイティビティの土台へと自然とつながっていきます。
子どもの探検を、もっと自由に。
【この章のまとめ】
子どもは演奏したいのではなく発見したい。正解のない音の世界で我が子の好奇心を育みましょう。
子どもは演奏したいのではありません。発見したいのです。
音楽は教えるものではなく、一緒に遊ぶもの。
「綺麗に弾けた」という結果よりも、「こんな面白い音を見つけた!」という発見の体験こそが、子どもの心と頭をグンと成長させてくれます。
正解の音ばかりを求めるのではなく、我が子が「へんてこな音」の中に隠した好奇心とユーモアに、耳を澄ませてみませんか?
このような「音の探検」や「自由な発見」を、毎日の暮らしの中でもっと手軽に、もっとワクワク続けられるように作ったのがRatatone®︎(ラタトーン)です。
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お子さんが自分だけの「大発見」に出会える仕掛けが、たくさん詰まっています。
お子さんが次に「変な音」を出して笑ったら、ぜひ「いい音見つけたね!」と、一緒に音の冒険に飛び出してみてくださいね。
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