【2025年6月活動報告】7月始動!音で遊ぶカードゲームプロジェクトをクラウドファンディングで!

【2025年6月活動報告】7月始動!音で遊ぶカードゲームプロジェクトをクラウドファンディングで!


こんにちは。
Ratatone®担当のTJです。
これまでのRatatone®プロジェクトで得た学びや気づき、そして音楽を楽しく遊ぶための研究などについて、報告していければと思っています。



2025年7月末にクラウドファンディングをやります!


2021年9月にMakuake(マクアケ)クラウドファンディングでプロジェクトがスタートしたRatatone®ですが、約4年ぶりに再びクラファンを実施します。


Makuake、CAMPFIRE、GREENFUNDING、Kibidangoなど、いろんなクラウドファンディングのプラットフォームを比較し、最適な発表のタイミングを探っています。詳細はブログとSNSでお知らせ予定です!



この4年の間にRatatone®は大きく進化しました。


  • 誰もが楽しく演奏できる楽器」としてスタート
  • その後、200種類近くの楽譜をリリースし、演奏遊びとしての土壌が整いました
  • 演奏遊びの土壌が整った次のステップは、「遊びながら自然と音楽を学ぶ」でした



▼Ratatone®公式サイト▼ 創造力を育むラタトーン
パズルのような知育おもちゃや、絵本とは異なった考え方から生まれた聴覚から創造力を育む知育楽器Ratatone®


▼Ratatone®公式サイト▼ 創造力を育むラタトーン
Ratatone®全180種の楽譜はこちら

 



遊び、学びのコンテンツを研究開発する中で、3年間ほど温めていた企画があります。
そもそも「楽しく音感を鍛えたい」という想いから生まれたゲーム企画で、とてもニッチな領域であることからプロジェクトメンバー間でしか遊んでいないプロダクトでした。


ちなみに、ゲーム企画といってもデジタルゲームではありません。一言でいうと、音だけを頼りに遊ぶ「デジタル x アナログ」のカードゲームです。

プロジェクトメンバーだけで遊んでいた「音感カードゲーム」ですが、ある日の「音楽 x 科学ワークショップ」にて初めてお披露目することになります。



ワークショップには大人も子どもも参加されていたので、全員参加で遊べるコンテンツとして音感カードゲームを試してみたところ、かなり盛り上がりました。


音自体の面白さもありますが、大人では聴き取れない音の特徴を小さなお子様がしっかり捉えることができ、ゲームに勝利するという場面が起きた場面が一番印象的です。そのシーンを直接目にした別の社員がとても感動し、そこから一気にクラウドファンディングのプロジェクトが進むことになります。




クラファンで何をするのか?


「音で遊ぶカードゲーム」開発への挑戦


現在、私たちはRatatone®の新たな形として、音で遊ぶカードゲームを開発中です。

これまで、多くのRatatone®コンテンツを開発し、提供してきました。自分の手からメロディが生まれる演奏楽譜直感的に合奏が楽しめる合奏楽譜耳だけで遊ぶ迷路など様々で、特に音楽や歌が好きなお子様やご家族の方にお求めいただいています。




「音で遊ぶカードゲーム」は、「音楽=難しい」と考える人達や音楽に特に興味を示してこなかった方々にとっても、年齢性別関係なく気軽に遊べることを目標に開発しました。


  • ルールがシンプル
  • 年齢関係なく、誰でも、誰とでも遊べる
  • 「目で見て遊ぶ」でななく、「耳で聴いて遊ぶ」


この「音で遊ぶカードゲーム」によって、「遊ぶ」ことが自然と「音を注意深く聴く」ことにつながります。そして、聴覚に意識を集中させ、注意深く聴くことは「聴く力」を育むためのファーストステップにもつながります。


遊びを通して、「音」に対する興味を持ってもらい、「聴く力」を育んでほしい。そんな想いが込められています。

では、なぜ「音で遊ぶカードゲーム」で「聴く力」を育んでほしいと考えているのか。その理由は、音楽の学びにおいてある課題を感じているからです。



▼Ratatone®公式ブログ▼
「聴く力」が学習能力・創造力・コミュニケーション能力などの基礎能力を伸ばす土台に|音楽を活用した子どもの能力の伸ばし方




なぜクラファンに音のコンテンツで挑戦するのか?


子どもに音楽を楽しく続けて欲しいけど、うまくいかない…


「子どもにピアノを習わせてみたけれど、3ヶ月で飽きてしまった」、「せっかく音楽教室へ行き
始めたけど、『練習しなさい!』と言うのが毎日のストレスに…」そんな悩みを持つ親御さんの話をよく耳にすることがあります。


一方で、親御さん自身が「音楽って楽しかった」「音楽が自分の支えになった」といった経験をお持ちの場合、なおさら「子どもにも同じような心の豊かさを体験してほしい」「音楽って楽しい!と感じてほしい」という気持ちは強くなります。

ですが、「一度始めても長続きしないのでは」、「楽器って高価だし、楽器を買ってもすぐに無駄になってしまうのでは」といった不安が、行動に踏み切れない大きな要因になっているのも事実です。


そこで、私たちは「音楽を特別なことではなく、遊びの中で自然に育むもの」と捉え直し、ある知育楽器を開発しました。


それが、音楽の力を「遊びの延長」で感じられる知育楽器「Ratatone®」の開発です。楽器未経験でも、家庭に音楽が自然と流れ込むような環境を作り出す。自分の手で生み出した音楽が、自分の耳に流れ込んでくる環境を作り出す。そんな世界を目指してRatatone®が生まれました。




子どもにとって音楽が「楽しい!」になるには?


まず、なぜ子どもは音楽や楽器に飽きや苦手意識を感じてしまうのでしょうか?
その背景には、大きく分けて3つの理由があると私たちは考えています。


  • 上達が見えづらい
    ピアノやバイオリンなどの楽器は、成果を実感するまでに時間がかかります。演奏できるようになるには反復練習が必要で、その過程が単調に感じられることも理由です。

  • 練習が「作業」になりがち
    自由な表現よりも「正しく演奏すること」を求められやすく、子どもの個性や創造性が発揮されにくい状況が発生します。

  • 親の期待とプレッシャー
    良かれと思っての声かけが、子どもにとってはプレッシャーになり、「やらされている」と感じてしまうことも。



つまり、「楽しい」より「頑張る」が先に来てしまうと、音楽が苦手なものになってしまうのです。



注目したいのは「聴く力(音感)」


では、音楽はどうすれば「楽しいまま、力になる」のでしょうか?
注目したいのが、「聴く力(音感)」です。


聴く力といっても、単に音の高低を聴き分けるのではありません。音楽を聴いて、「ワクワクする」「きれいだな」と心が動く瞬間や、旋律や情景を頭の中でイメージする力、音楽の雰囲気全体を感じ取る感性を含めた能力を指します。


聴く力や音感は、決して特別な才能ではありません。音や音楽に対して、注意深く「聴く」ことで、誰でも育むことができる能力です。特に幼少期から小学生の歳頃は、耳の感度やリズムの感受性が急速に伸びる時期とされています。


楽器未経験でも、音や音楽が自分の耳に流れ込んでくる環境があり、注意深く、そして能動的に「聴く」ことができれば、音感は身につけることができます。

感受性が敏感な時期だからこそ、楽器の演奏練習よりも音楽それ自体が醸し出す楽しさやワクワク感を感じ取る体験をしてほしいと考えています。


この「聴く力」は音楽だけにとどまらず、


* 言葉の習得
* 感情の理解
* 集中力・記憶力


といった幅広い力の基礎になると言われています。

 


さらに、近年では「非認知能力」の重要性が注目されています。これは数値では測れない“生きる力”であり、好奇心、創造力、コミュニケーション能力などが含まれます。音楽や音感の教育は、この非認知能力を高める上でも非常に効果的だと考えられています。


だからこそ、「学ぶ」ではなく「遊ぶ」ことでこの力を育んでほしいと考えています。



▼Ratatone®公式ブログ▼
「聴く力」が学習能力・創造力・コミュニケーション能力などの基礎能力を伸ばす土台に|音楽を活用した子どもの能力の伸ばし方




楽しく音感を習得できるRatatone®のこれまで


Ratatone®が生まれた理由


私たちが開発したRatatone®(ラタトーン)は、「誰でも楽しく演奏できる楽器」です。
通常、楽器で出したい音を出すまでには長い練習が必要ですが、Ratatoneは楽器練習がなくても、タッチするだけで直感的に音を出せる体験を提供します。


「楽譜は読めないけど、音に触れるとワクワクする」「自分は音楽が苦手だと思っていた。でも、合奏って面白いんだということに気づいた」そんな“音楽って楽しい!”という体験を、もっと多くの子どもたちに届けたいと思ったのです。


Ratatone®は、音階やコード、楽器の運指などは知らなくても、自然と「自分の手で音を出し、自分の耳で感じ取る」ことができるように設計されています。また、音が視覚的に表示される仕組みにより、五感で音を感じる体験が可能になります。これにより、音楽の理解が深まり、「ただ音を鳴らす」だけでなく「音を感じて表現する」ことへとつながっていきます。





きっかけは開発メンバー自身の音楽体験


楽器が演奏できるようになるには、運指の練習や楽譜を読み解く練習が必要です。しかし、楽器初心者にとっては、運指を覚えることに精一杯で、純粋に音を聴くことができていないことに気付きました。


それに気づいたきっかけは、開発メンバー自身の体験です。

私を含め、周辺には過去にピアノ音楽教室へ通っていたという人はとても多くいます。今でも楽器を演奏できるかどうか尋ねると、半数以上が「もう演奏できない」と答えます。私も演奏できなくなってしまった一人ですが、自分の経験を例に挙げると、ほぼ全ての人が同じような経験をしています。


それは、音を耳で記憶するのではなく、指(の動き)で記憶していた、ということです。


旋律は、隣り合う音が上がったり下がったりしながら流れていきますが、旋律を耳で捉えて(もしくは頭の中で旋律をイメージして)指の動きに置き換えるようなことはせず、指の移動量のみを記憶し演奏していました。


音を捉えていないので、当然頭の中に旋律の記憶はありません。指の記憶も薄れているので、昔のような演奏はできません。楽譜を読み解きながら、ゆっくり1音1音捉えながら演奏することはできるかもしれませんが、音楽的な演奏からはほど遠いものとなります。


この時、音や音楽を耳で聴き取り、記憶するための「聴く力」の重要性に気付かされました。


さいごに


クラファンの応援よろしくお願いします!


私たち株式会社コトは、京都の中心地に位置する小さな会社です。デジタルとアナログを良い感じで融合させながら、これまで数多くのゲーム、デジタル教育玩具、知育玩具、デジタルデバイスを開発してきました。


そんな私たちが、次に挑戦している領域は「音楽」分野です。音楽をもっと身近に、親しみやすく、楽しく、理解しやすいものにするために日々研究開発しています。


クラウドファンディングでは、「音楽」の一歩手前に位置する「音」に対して興味を持っていただけるようなプロダクトをリリースします。
音楽に興味のある方、これまで興味を示してこなかった方々にも楽しんでいただけると思いますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします!



▼Ratatone®公式サイト▼ 創造力を育むラタトーン
パズルのような知育おもちゃや、絵本とは異なった考え方から生まれた聴覚から創造力を育む知育楽器Ratatone®

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